2025.3.12
見た、切った、貼った-宮脇 綾子 展
久しぶりに見た日曜美術館「あ!ボロの中に美を見つけた 宮脇綾子のアプリケ」に触発され、東京ステーションギャラリーに行ってきました。
東京駅も久しぶりでしたが、開館前からの大行列、参観者の関心の高さがうかがえます。
市井の生活者の手仕事の美に惹かれます。
作品数や多様性、目の付け所に圧倒されました。
アップリケといえば岡林信康の「チューリップのアップリケ」が泣けますが、随分昔に白馬山麓のスキー場の宿かどこかで買ったアップリケも長年愛用(寝袋に縫い付け)しています。
また古布を利用したものでは故郷石川県の白峰に伝わる裂織のシャックリバトを思い出します。石徹白の「たつけ」と共にバトを紹介しています。
また昔、香港の山仲間とチベット旅した時、メンバーに土建会社の現地法人の奥さんが飛び入り参加。このおばちゃんボロ布収集が趣味でラサやギャンツェ、シガツェのあちこちで古布を買い集めていたけど、あのおばちゃんそれらどうしてたんやろなー。
2024.3.2
「花と竜」(日活、1962年、監督・舛田利雄)
先のブログの通り中村哲の叔父にあたる火野葦平原作の映画化・日活版をアマゾン・プライムで鑑賞しました。
中村 哲の祖父にあたる玉井 金五郎を石原 裕次郎が、祖母にあたるマンを浅丘 ルリ子が演じていました。山本 作兵衛の絵とはまたべつに、映画の世界で描かれる当時の石炭産業に関わる、特に港湾での荷役労働者たちの様子がうかがい知れます。
写真は2022年12月末に訪れた田川の石炭歴史博物館内の「花と龍」(高倉 健主演版、東映、1969年)の看板と映写機。
2024.1.29
東洋文庫ミュージアム
1月11日付け東京新聞に紹介されていた(司書記者の旅をする本棚)文京区の公益財団法人のミュージアムに行ってました。
さすがに東洋に特化した文化と歴史に関する文献資料の宝庫ですが、圧巻は新聞にも紹介されていた「モリソン書庫」。
圧倒されながらも落ち着く佇まいに、特等席のソファーで目をつむり歴史と文化たちの囀りに耳を傾けてきました。
東大阪市の司馬遼太郎記念館の書棚も圧巻でしたが、異なる空間とはいえ似たようなにおいを感じました。
2023.12.03
神楽と利休饅頭と鮟鱇の肝缶詰
ひょんなことから石見神楽の鑑賞へ浅草公会堂へ。
これまでも浜田市の亀山社中の東京公演は毎年行われていたそうですが、コロナ禍の影響で今回は4年ぶりとなったとか。
随分前に浜田周辺の道の駅で石見神楽は少し鑑賞して以来、今回本格的どんちっちを堪能出きました。開演前には浜田市長のあいさつもあり、浜田市のバックアップぶりもさすがでしたが、会場で販売されていた浜田の名産にも嬉しくなりました。
旧ブログでも紹介しました利休饅頭と鮟鱇肝缶を入手できなによりです。
2023.03.24
満蒙開拓平和記念館で「一九四六」
個人的に義務としての旅の一つとして掲げていました「満蒙開拓記念館」(長野県阿智村)に伺ってきました。
しかも1月に東京で開催された時は失念してしまった「一九四六」展に合わせてです。
まず記念館間について驚いたのは「一九四六」展の影響でしょうか?駐車場がいっぱいで、記念館前にはテレビクルーも見られました(NHKの「信州 NEWS WEB」)。
館内には80代、90代の引き揚げ者をはじめ、高校生のボランティア(長野県松川高校ボランティア部)など沢山で賑わっていました。
大作「一九四六」を鑑賞し、会場に見えられていた王希奇さんとも握手をさせていただきました。
加藤登紀子は1月の東京北区での開催に続き阿智村での開催にも駆けつけていただいていますね。
2023.02.15
ETV特集「消えゆく“ニッポン”の記録〜民俗学者・神崎宣武〜」
ETV特集を見るためにNHKの受信料を払っているといっても過言ではない番組ですが、先日(2023年2月11日放送)の表題番組では、宮本常一に師事し司馬遼太郎とも交流のあった故郷・岡山県美星町の宇佐八幡神社宮司と民俗学者の二足の草鞋を履く(今風なら二刀流)神崎宣武さんでした。
吉備高原に含まれる矢掛町に友人がいることや岡山市内に息子が、津山にも山の先輩が住んでいることもあり、この番組でとりあげられた吉備高原一帯の民俗にはたいへん親しみを覚えるものがあります。
「吉備高原の神と人・村里の祭礼風土記」(神崎宣武、中公新書、1983年)や番組でも取り上げられている備中神楽は2015年11月に矢掛で鑑賞させていただきました。
2023.02.14
伊豆の長八美術館
左官の神様ともいわれた伊豆の長八のことを知ったのは2015年に吉祥寺、武蔵野市立吉祥寺美術館で開かれていた「生誕200年記念 伊豆の長八 ―幕末・明治の空前絶後の鏝絵師」がきっかっけでした。
以来、3、4度、松崎を通過しながらも、長八美術館には立ち寄れず、ないしは休館だったことでその機会を逸していましたが、この度ようやくとなりました。


