2024.3.2

「花と竜」(日活、1962年、監督・舛田利雄)

先のブログの通り中村哲の叔父にあたる火野葦平原作の映画化・日活版をアマゾン・プライムで鑑賞しました。
中村 哲の祖父にあたる玉井 金五郎を石原 裕次郎が、祖母にあたるマンを浅丘 ルリ子が演じていました。山本 作兵衛の絵とはまたべつに、映画の世界で描かれる当時の石炭産業に関わる、特に港湾での荷役労働者たちの様子がうかがい知れます。
写真は2022年12月末に訪れた田川の石炭歴史博物館内の「花と龍」(高倉 健主演版、東映、1969年)の看板と映写機。

2024.1.29

東洋文庫ミュージアム

1月11日付け東京新聞に紹介されていた(司書記者の旅をする本棚)文京区の公益財団法人のミュージアムに行ってました。
さすがに東洋に特化した文化と歴史に関する文献資料の宝庫ですが、圧巻は新聞にも紹介されていた「モリソン書庫」。
圧倒されながらも落ち着く佇まいに、特等席のソファーで目をつむり歴史と文化たちの囀りに耳を傾けてきました。
東大阪市の司馬遼太郎記念館の書棚も圧巻でしたが、異なる空間とはいえ似たようなにおいを感じました。

東京新聞の記事と

モリソン文庫

お土産に魁星の御札を購入。

2023.12.03

神楽と利休饅頭と鮟鱇の肝缶詰

ひょんなことから石見神楽の鑑賞へ浅草公会堂へ。
これまでも浜田市の亀山社中の東京公演は毎年行われていたそうですが、コロナ禍の影響で今回は4年ぶりとなったとか。
随分前に浜田周辺の道の駅で石見神楽は少し鑑賞して以来、今回本格的どんちっちを堪能出きました。開演前には浜田市長のあいさつもあり、浜田市のバックアップぶりもさすがでしたが、会場で販売されていた浜田の名産にも嬉しくなりました。
旧ブログでも紹介しました利休饅頭と鮟鱇肝缶を入手できなによりです。


2023.07.20

ねんぐじ(くずまわし)

年に一度の山仲間の同窓会。仕事柄地元の山間部との交流の多い高校山岳部の同期が珍しい白山麓の尾添や中宮、岩間地区に伝わる郷土食を持参してくれました。
「ほんこさん(報恩講)」の時に出される食事「お斎(とき)」の際のデザートです。
栗や自然薯、さつまいも、むかごなどを茹でつぶし米粉なども合わせ練り上げ、クルミをいれたもので時にはお菓子などが無い時代、子供たちのおやつとしても重宝されていたようですね。


2023.07.04

茅の輪守と延寿飴(白山比咩神社)

六月末の夏越の大祓、例年旅先か毎朝の散歩コースにある篠崎浅間神社で茅の輪をくぐり御神助を授かってきていましたが、今年は不精をしてしまい、そんな怠け心を見過ごされたのか、山の先輩から故郷の神社の茅の輪守と延寿飴が届きました。
飴も故郷の俵屋さんの飴ですね。


2023.03.24

満蒙開拓平和記念館で「一九四六」

個人的に義務としての旅の一つとして掲げていました「満蒙開拓記念館」(長野県阿智村)に伺ってきました。
しかも1月に東京で開催された時は失念してしまった「一九四六」展に合わせてです。
まず記念館間について驚いたのは「一九四六」展の影響でしょうか?駐車場がいっぱいで、記念館前にはテレビクルーも見られました(NHKの「信州 NEWS WEB」)。
館内には80代、90代の引き揚げ者をはじめ、高校生のボランティア(長野県松川高校ボランティア部)など沢山で賑わっていました。
大作「一九四六」を鑑賞し、会場に見えられていた王希奇さんとも握手をさせていただきました。
加藤登紀子は1月の東京北区での開催に続き阿智村での開催にも駆けつけていただいていますね。


2023.02.15

ETV特集「消えゆく“ニッポン”の記録〜民俗学者・神崎宣武〜」

ETV特集を見るためにNHKの受信料を払っているといっても過言ではない番組ですが、先日(2023年2月11日放送)の表題番組では、宮本常一に師事し司馬遼太郎とも交流のあった故郷・岡山県美星町の宇佐八幡神社宮司と民俗学者の二足の草鞋を履く(今風なら二刀流)神崎宣武さんでした。
吉備高原に含まれる矢掛町に友人がいることや岡山市内に息子が、津山にも山の先輩が住んでいることもあり、この番組でとりあげられた吉備高原一帯の民俗にはたいへん親しみを覚えるものがあります。
「吉備高原の神と人・村里の祭礼風土記」(神崎宣武、中公新書、1983年)や番組でも取り上げられている備中神楽は2015年11月に矢掛で鑑賞させていただきました。



2023.02.14

伊豆の長八美術館

左官の神様ともいわれた伊豆の長八のことを知ったのは2015年に吉祥寺、武蔵野市立吉祥寺美術館で開かれていた「生誕200年記念 伊豆の長八 ―幕末・明治の空前絶後の鏝絵師」がきっかっけでした。
以来、3、4度、松崎を通過しながらも、長八美術館には立ち寄れず、ないしは休館だったことでその機会を逸していましたが、この度ようやくとなりました。


2023.01.19

山ちゃん、炭坑(ヤマ)の記録画家を訪ねる

田川市石炭・歴史博物館へ山本作兵衛の作品に触れてきました。
もう十年以上前のNHK「日曜美術館」でしょうか?調べてみたら千住博さん& 森田美由紀さんが司会をしていた2011年9月の放送でした。
この時に見た作風の印象が強く、いつか田川へ行く機会があればとずーっと眠らせておいた願望でした。
宇佐神宮から大宰府に向かう途中で立ち寄り。
ユネスコの世界記憶遺産に 日本で初めて登録されたのが2011年5月。
炭鉱を退職し警備員をやりながら66歳から絵を描き始めたという山本作兵衛の生き方、思いのすべてが絵のタッチから伝わってきます。